- トップ
- 【倉庫編】安全教育のポイント
【倉庫編】安全教育のポイント ~事故・労災ゼロを目指すために、倉庫現場で取り組みたい安全対策~
2026.08.14
はじめに
物流を支える倉庫では、商品の入荷から保管、仕分け、ピッキング、出荷まで、さまざまな作業が行われています。
多くの人やフォークリフト、荷物が行き交う倉庫内では、ちょっとした確認不足や「これくらいなら大丈夫」という油断が、思わぬ事故につながることがあります。
特に倉庫では、フォークリフトによる接触事故、荷物の落下、転倒・つまずき、荷崩れなど、配送現場とは異なるリスクが存在します。
だからこそ、日々の業務の中で安全意識を高め、事故を未然に防ぐための継続的な安全教育が重要です。
今回は、倉庫現場における安全教育のポイントをご紹介します。
1.フォークリフト事故を防ぐ
倉庫内の安全を考えるうえで、欠かせないのがフォークリフトの安全管理です。
フォークリフトは重量物の運搬や荷役作業に欠かせない存在ですが、操作を誤ったり、周囲の確認を怠ったりすると重大な事故につながる可能性があります。
安全教育では、次のような基本を徹底することが大切です。
・制限速度の遵守
・周囲の安全確認
・歩行者との接触防止
・荷物を適切な高さ・状態で運搬する
・無理な運転や急旋回をしない
また、フォークリフト作業エリアと歩行者の動線を明確に分けるなど、「事故を起こさないための環境づくり」も重要です。
2.荷崩れ・荷物の落下を防ぐ
倉庫内では、商品の積み付けや保管方法も安全に大きく関係します。
荷物の積み方が不適切だったり、保管場所から商品がはみ出していたりすると、荷崩れや落下事故につながる可能性があります。
そのため、
・高く積みすぎない
・商品の重量や形状を考慮する
・棚から荷物がはみ出していないか確認する
・荷崩れの危険がある場所を放置しない
といった基本を徹底する必要があります。
「置いてあるだけ」に見える荷物も、少しの変化で危険な状態になることがあります。
正しい保管方法を守ることも、安全活動の一つです。
3.転倒・つまずきを防ぐ
倉庫内で起こりやすい事故の一つが、転倒やつまずきです。
床に置かれた資材や商品、通路上の障害物などは、作業者にとって大きな危険になります。
特に忙しい時間帯には、「一時的にここに置いておこう」という判断が、そのまま放置につながることがあります。
そのため、
・作業終了後は必ず片付ける
・床面の水濡れや汚れを放置しない
・避難経路や非常口をふさがない
など、整理整頓を徹底することが重要です。
整理整頓は、単に「きれいな倉庫」をつくるためだけのものではありません。
安全に作業できる環境を維持するための重要な取り組みです。
4.「慣れ」による事故を防ぐ
長く倉庫業務に携わっているスタッフほど、作業に慣れているからこそ注意が必要な場合があります。
「いつもこうしているから大丈夫」
「これくらいなら問題ない」
という慣れや思い込みが、安全確認を省略するきっかけになることがあります。
安全教育では、経験年数に関係なく、
「基本動作を守る」
「確認を省略しない」
という意識を持ち続けることが大切です。
新人だけを対象にするのではなく、経験豊富なスタッフも定期的に安全を振り返る機会を設けることで、安全意識の維持につながります。
5.ヒヤリ・ハットを共有する
事故を防ぐためには、実際に事故が起きてから対策するのではなく、事故につながる前の「ヒヤリ・ハット」を見つけることが重要です。
例えば、
・荷物が落下しそうになった
・通路上の障害物につまずきそうになった
・荷崩れが発生しそうになった
などです。
こうした事例を「何も起こらなかったから問題ない」と終わらせるのではなく、
「なぜ危険な状態になったのか」
「どうすれば同じことを防げるのか」
を考え、現場全体で共有することが重要です。
一つのヒヤリ・ハットを改善することが、将来の大きな事故を防ぐことにつながります。
6.「伝わる」安全教育を行う
物流現場では、年齢や経験、国籍など、さまざまなバックグラウンドを持つスタッフが働いています。
そのため、安全教育では「説明したから終わり」ではなく、相手に正しく伝わったかを確認することが大切です。
例えば、
・実際の作業を見せながら説明する
・専門用語をできるだけ避ける
・やさしい日本語を使う
・理解できているか質問して確認する
といった工夫が考えられます。
特に外国人スタッフが働く現場では、言葉の壁を考慮した安全教育が欠かせません。
「分からないことをそのままにしない」「分からないと言える」職場環境をつくることも、安全につながります。
まとめ
倉庫内では、フォークリフトや荷物、人が同じ空間で作業するため、さまざまな危険が潜んでいます。
今回ご紹介した安全教育のポイントは、次の6つです。
2.荷崩れ・荷物の落下を防ぐ
3.転倒・つまずきを防ぐ
4.「慣れ」による事故を防ぐ
5.ヒヤリ・ハットを共有する
6.「伝わる」安全教育を行う
安全は、事故が起きてから考えるものではありません。
「事故を起こさないために、今できることは何か」を一人ひとりが考え、会社全体で継続して取り組むことが、安心して働ける物流現場につながります。
当社の安全への取り組み
当社では、配送現場だけでなく、倉庫を含めた物流現場全体の安全を重要なテーマとして捉えています。
事故をゼロにするためには、個人の注意だけに頼るのではなく、会社全体で継続的に安全活動を行うことが重要です。
■2か月に1回の安全会議
当社では、2か月に1回、安全会議を実施しています。
会議に向けて、倉庫巡回等で現状の庫内状況の把握と課題の洗い出しを行っています。
指摘部分については、営業所にてカイゼンを行い、安全対策につなげています。
■毎週末の安全パトロール
各営業所で、毎週末に必ず「安全パトロール」を実施しています。
庫内に危険箇所が無いか、庫内・外周・リフトとその周辺と項目を分け、項目ごとでチェックを行っています。
事故や労働災害を未然に防ぐ為に、習慣化しています。
■毎月の倉庫ミーティング
毎月、倉庫ミーティングを開催し、安全に関する情報共有を行っています。
労働災害・事故事例やヒヤリハットの事例を共有するだけでなく、現場で感じている課題についても意見を出し合い、安全な業務環境づくりにつなげています。
安全は、管理者だけが考えるものではありません。
実際に現場で働く一人ひとりが意見を出し、全員で安全について考えることが、事故ゼロへの第一歩だと考えています。
日々の作業の中で、
・危険を見つける
・ヒヤリハットを共有する
・定期的に振り返る
・必要に応じて改善する
というサイクルを継続することが重要です。
そして、安全な倉庫をつくるためには、設備やルールだけでなく、そこで働く一人ひとりの安全意識が欠かせません。
当社ではこれからも、安全活動を継続し、事故・労・破損ゼロを目指して取り組んでまいります。

会社名:名正運輸株式会社
所在地:愛知県海部郡飛島村大宝7-60
代表者:加藤新一
設立:1969年6月10日