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マイナンバーカードと免許証が一体化に!?~運送業界への影響は?~
2025.04.28

2025年3月24日より、マイナンバーカードと運転免許証の一体化制度が正式に開始されました。
これにより、希望者は「マイナ免許証」と呼ばれる、運転免許情報が記録されたマイナンバーカードを取得することが可能となっております。
本制度では、従来の運転免許証との併用も認められており、利用者の希望に応じた柔軟な運用が可能となっています。
「マイナ免許証」は、マイナンバーカード内に運転免許情報を格納することにより、1枚のカードで本人確認および運転資格証明の双方を兼ね備える仕組みとなっています。
これにより、各種行政手続きや本人確認作業の簡素化が図られ、利便性の向上が期待されています。
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メリット・デメリット
マイナンバーカードと免許証が一体化になり事によるメリットデメリットは?
■メリット
1. オンライン講習の受講が可能
優良運転者や一般運転者は、マイナ免許証を取得し必要な手続きを行うことで、運転免許更新時の講習をオンラインで受講できます。これにより、都合の良い時間や場所で講習を受けられ、更新手続きの時間短縮が図れます。
2. 住所変更などのワンストップサービス
マイナ免許証のみを保有し、必要な手続きを行った場合、住所や氏名、生年月日などの変更があった際に、警察への届出が不要となります。これにより、手続きの簡素化が実現されます。
3. 身分証明書の一本化
マイナンバーカードに運転免許情報が統合されることで、身分証明書としての機能が一本化され、複数の証明書を持ち歩く必要がなくなります。
■デメリット
1. 有効期限の管理が複雑
マイナンバーカードと運転免許証の有効期限は異なるため、マイナンバーカードを更新しても運転免許情報は自動で引き継がれません。そのため、マイナンバーカードの更新後は、再度一体化の手続きが必要となります。
2. 免許情報の表示がカード表面にない
マイナ免許証では、免許種別や有効期間などの情報がカードの表面に記載されません。これらの情報を確認するには、専用のアプリやマイナポータルへのログインが必要です。
3. 紛失時のリスク
マイナンバーカードを紛失した場合、運転免許情報も含めた個人情報が一度に失われるリスクがあります。そのため、紛失時の対応や再発行手続きが煩雑になる可能性があります。
運送業界への影響は?
我々運送業界への影響はあるのか?
1.免許証更新手続き管理の複雑化
マイナンバーカードと運転免許証では有効期限が異なるため、双方の更新管理が必要となります。
更新漏れにより、無免許運転扱いとなるリスクが発生し、事業者に対する行政処分等の影響も懸念されます。
2.紛失・盗難時の情報流出リスク
マイナンバーカードの紛失時には、個人番号、氏名、住所に加え、運転免許情報も同時に流出するリスクが生じます。
情報管理体制の強化が不可欠となります。
3.運用システム更新に伴うコスト負担
マイナンバーカード対応端末、免許情報確認用ソフトウェア、セキュリティ対策強化など、新たな設備投資が必要となる可能性があります。
特に中小規模事業者においては、コスト負担が経営リスクとなり得ます。
4.現場運用上の確認作業負担増
従来の運転免許証と異なり、免許種別、限定条件等がカード表面に表示されないため、運転適性確認の際にアプリ等を介する必要があり、即時性に課題が残ります。
5.制度変更への対応リスク
マイナンバー制度は現在も改定が進められており、将来的な運用ルール変更が想定されます。
情報収集および社内規程の見直しを継続的に行わない場合、コンプライアンス違反リスクが高まります。
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今後の展望と名正運輸株式会社の取り組み
マイナンバーカードと運転免許証の一体化は、運送業界においても、ドライバーの採用・管理業務の効率化、安全運転管理のデジタル化など、多くのメリットをもたらす一方で、情報管理や更新手続きミスといった新たなリスクへの対応が求められます。
名正運輸株式会社では、この新制度の施行を受け、
・ドライバー教育体制の強化
・有効期限管理のデジタル化
・情報セキュリティ対策の徹底
など、法令遵守と安全運行体制のさらなる向上に向けた取り組みを推進していきます。
今後も名正運輸株式会社は、変化する社会インフラに柔軟に対応し、
「お客様第一」の精神のもと、より一層の安全・安心な物流サービスを提供してまいります。
おすすめサイト:名正運輸 名古屋南営業所LP