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物流業界で進む熱中症対策とは?~企業が取り組みべき安全管理を解説~
2026.06.19
近年、日本の夏は記録的な猛暑が続いています。
物流業界では、配送ドライバーや倉庫作業員など屋外・高温環境で働く従業員が多く、熱中症リスクが年々高まっています。
熱中症は従業員の健康被害だけでなく、配送品質の低下や労働災害、企業イメージの悪化にもつながる重要な経営課題です。
本記事では、物流現場における熱中症のリスクと具体的な対策について解説します。
なぜ物流業界は熱中症リスクが高いのか
物流現場では、以下のような環境が熱中症を引き起こしやすい要因となっています。
荷積み・荷降ろし作業を屋外で行う
炎天下での配達業務
車両の乗降を繰り返す
長時間の運転による疲労蓄積
空調が十分でない倉庫内作業
フォークリフト作業による発熱
重量物の運搬による体温上昇
ピッキングや仕分け作業の連続実施
特に大型倉庫の上層階やトラックの荷台内部は高温になりやすく、外気温以上の環境になるケースも少なくありません。
熱中症が企業にもたらすリスク
熱中症は個人の問題ではなく、企業経営にも大きな影響を及ぼします。
1.労働災害の発生
熱中症による意識障害や判断力低下は、転倒事故やフォークリフト事故などの二次災害を引き起こす可能性があります。
2.生産性の低下
体調不良による作業効率の低下や欠勤増加は、配送遅延や業務品質の低下につながります。
3.人材確保への影響
働きやすい職場環境を整備できるかどうかは、ドライバー不足や物流人材不足が続く中で重要な採用・定着要因となっています。

物流現場で実践したい熱中症対策
1.水分・塩分補給のルール化
「喉が渇いてから飲む」のではなく、定期的な水分補給をルール化することが重要です。
・塩飴や経口補水液の配布
・補給タイミングの明確化
2.WBGT(暑さ指数)の活用
気温だけでなく、湿度や日射を考慮した「WBGT(暑さ指数)」を活用しましょう。
暑さ指数に応じて、
・休憩回数の増加
・屋外作業の見直し
などを実施することでリスクを軽減できます。
3.空調設備・冷却機器の導入
近年はさまざまな暑熱対策製品が登場しています。
・大型シーリングファン
・ミスト設備
・空調服
・ネッククーラー
特に倉庫内では空気循環の改善だけでも体感温度を大きく下げる効果があります。
4.こまめな休憩環境の整備
休憩場所の快適性も重要です。
・冷蔵庫やウォーターサーバーの設置
・クールダウンスペースの確保
従業員が気兼ねなく休憩できる雰囲気づくりも欠かせません。
5.熱中症教育の実施
熱中症の初期症状を理解していないと、重症化につながる恐れがあります。
教育内容の例
・頭痛
・吐き気
・異常な発汗
・意識障害
管理者だけでなく、全従業員への定期的な教育が重要です。
熱中症対策は「コスト」ではなく「投資」
熱中症対策は福利厚生ではなく、安全管理と事業継続のための投資です。
従業員が安心して働ける環境を整備することは、生産性向上や人材定着、企業価値向上にもつながります。
猛暑が常態化する今、物流企業にはこれまで以上に計画的な熱中症対策が求められています。
まとめ
物流業界は熱中症リスクの高い業種の一つです。
配送ドライバーや倉庫作業員の安全を守るためには、
・WBGTの活用
・空調設備の導入
・休憩環境の整備
・熱中症教育の実施
といった総合的な対策が必要です。
従業員の健康と安全を守ることが、安定した物流サービスの提供につながります。今一度、自社の熱中症対策を見直してみてはいかがでしょうか。
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